【指、ピック、スラップ】ベース各奏法の周波数解析

2021年10月20日

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はじめに

こんにちは。Tepoです。

以前ベースに含まれる周波数について、周波数分析を行いました(記事はこちら)。

その際ふと思ったのですが、ベースには様々な奏法がありますがそれぞれ周波数分析をしてみたらどのような結果になるのだろうかと。

そこで今回は「指弾き」「ピック弾き」「スラップ(サムピング)」「スラップ(プル)」のそれぞれで周波数解析を同条件にて行うことでそれぞれの双方の特徴を周波数的側面から考察してみようと思います。

指弾き

今回は、特に大きな理由はありませんが、4弦開放弦の音で実験を行いました。

また、弦を張ってから1日経過した状態で測定を行いました。

今回使用した弦は、Warwick RED LABEL 4-STRINGS MEDIUM Nickelです。

Warwickはベースやアンプでは有名なメーカーですが、弦はあまりメジャーではないような気がします。

今回は手元にたまたまこの弦があったので使用しました(^_^;)

まずは音を聴いてみましょう。

なんてことない3弦開放指弾きの音です。

では、周波数解析した結果を見てみましょう。

3弦開放弦の基本周波数は55kHzです。そして、倍音が見えています。(ベースに含まれる周波数についてはこちらの記事に詳しく書いています。)

ピック弾き

続いてピック弾きについて同様に解析してみました。

音はこんな感じです。

周波数解析をした結果がこちらです。

指弾きと比較すると、多くの倍音が多く出ています。

指弾きはJazz, Soul, R&B等で多く用いられ、これらの音楽におけるベースの役割は主にバンドサウンドのボトムを守るという、ベースの最も基本的な役割です。そのため、倍音は少なく他の楽器の邪魔をせず基本周波数がメインである方が向いているということでしょうか。

それに対し、ピック弾きはRock, Pops等に多く用いられます。これらの音楽では、ベースはバンドサウンドのボトムを守りつつ、華やかさを加えることも比較的多いため倍音が多いほうが向いているということでしょうか。

いずれにしても、やはり奏法によって含まれる周波数に差があるようです!

サムピング

続いては、スラップ奏法について解析してみたいと思います。

ただ、スラップ奏法は親指で弦をたたく「サムピング」と人差し指や中指で弦を引っ張る「プル」があるのでそれぞれで分析をしてみます。

まずはサムピングについてです。

音はこんな感じの普通のサムピングの音です。

では、周波数を見てみましょう。

おぉ~!!!

これは今までとは違う感じです。

これは弦を叩いた直後には、基本周波数や倍音のみならず、1.1倍や1.2倍あらゆる周波数が発生していることを示しています。

ただ、基本周波数や倍音以外は安定的に存在できないため、減衰し、徐々に消えてしまうためこのような周波数解析結果となったのです。(「安定的に存在できる」についてはこちらの記事の考察に書いています)

スラップはベースが主役となれる数少ない花形奏法です。

色々な周波数が入っていて自己主張強めなまさに花形にふさわしい周波数分布です!

プル

最後はスラップ奏法のプルについて解析しましょう。

サムピングでかなり面白い結果だったので、音的にさらに派手なプルはもっと面白い結果が出るはずです。

音はこんな感じです。

早速、解析してみましょう!

!!!!!!!!!!!!!!!!!???????????????????????

なんじゃこれー。。。

非常に高周波数まで出ています。

プルは弦をはじいて指板にたたきつける奏法です。

(なんだかあらゆる周波数を含むので古典制御理論のインパルス入力のようです。)

自己主張の強さが伺えます。

サムピングの時と同様に、まさに花形です!!!

まとめ

今回はベースの各奏法の周波数解析をしてみました。

音の違いを周波数の世界で見てみると色々と面白いものですね。

なお、この周波数解析シリーズについて、あることを仕込んでいる最中です。

面白い実験になると思うので是非今後も当ブログを読んでいただけますと幸いです。