【体験記】前十字靭帯損傷(手術・入院・リハビリ)

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はじめに

みなさんこんにちは。Tepoです。

実は、今月10日ほど入院しました。

高校生の時に、部活のラグビーで左膝前十字靭帯を断裂してしまい、20年くらい放置していたのですが、昨年末に急に膝が痛くなり、病院に行ったところ「変形性膝関節症ですね~。これ以上進行しないように靱帯手術したほうがいいですよ~。」とのこと。

30代半ばにしてこの、膝の痛みだったら、老後はヤバいんじゃないかと思い、手術を決意しました。

現在は、手術も無事成功し、自宅でテレワークしながらリハビリしていますが、入院前は

  • 手術って痛いのかな・・・
  • 入院生活ってどうなのかな・・・
  • 入院に持参した方がいいものってあるのかな・・・

などなど、とても不安でした。

前十字靭帯再建術(ACL再建術)は日本で年間1~2万件やられているようです。

本記事によって、多くの方の不安が解消されればと思い、書き記しました。

あくまで一個人の体験記ですので、その点お含みおきください。

入院前々日まで

レントゲンやMRIを撮り、前十字靭帯が切れていることを確認しました。

また、半月板についても損傷している可能性があるが、これは手術して膝を見てみないと何とも言えないとのこと。

家族と一緒に先生から手術の内容や、リスク等の説明を受けてサインをしました。

いよいよ手術だなという感じでした。

重点的に説明されたリスクは「血栓ができる可能性がある」とのこと。

いわゆる「エコノミー症候群」です。手術後当然足が動かせないので、ずっと同じ姿勢でいることになります。

そうすると、血の巡りが悪くなり、最悪血栓ができて肺に入ると命の危険もあるとのこと。

・・・怖ぇ~~~

その対策として、手術後は足の運動(足首を伸ばしたり、くるくるしたり)を欠かさないことが重要らしい。

あと、医療用ストッキングというものを履かされるらしい。

入院前日

PCR検査を受けました。

新型コロナウイルスが入院患者から出たらシャレにならないですからね。

家に帰り、持ち物の最終準備をしました。

<持って行ったもの>

  • 座布団(術後、足をの下に敷くため)
  • 眼鏡・コンタクト・歯ブラシ
  • 着替え一式(5日分持っていきました(洗濯機もあったので))
  • 洗剤と柔軟剤
  • PC、スマホ、モバイルルーター、充電器、イヤホン
  • ポケットティッシュ

(上記に加え、退院後持って行けばよかったな~、と思うものを下記に記載します。)

<退院後、持って行けばよかったと思ったもの>

  • 箱ティッシュ(ポケットティッシュじゃ足りなかった)
  • 耳栓(個室入院じゃない方は必須です)
  • 水(血栓予防で一日1.5L飲むので、1.5L×10日 = 15Lは必要になります(私は自販機で毎日購入してました。))

耳栓は必須です。

10日ほど相部屋で入院してましたが、私は運悪く、大いびきのおじさんたちとマッチング・・・

手術後で膝も痛いし、眠れないしでかなりきつかったです・・・

ほんと、相部屋の方は長い入院期間をストレスなく過ごすために、いいやつ買った方がいいですマジで( ;∀;)

入院1日目(入院開始)

病院指定の時刻(午後1時)に病院へ到着。

新型コロナ対策で、面会は入院する日と手術後麻酔から目が覚めるまでしか許されず、孤独な戦いがスタート。

入院生活ルールの説明や施設案内、明日の手術までの流れを説明された。

相部屋の2人のおじさんのいびきがうるさくてほぼ眠れず・・・

入院時にもらえる睡眠剤を断ったことを後悔。

あまりにもうるさいので、ナースステーションに駆け込みなんとか個室にならないから相談。

「・・・我慢してください」だって( ;∀;)

でも、偶然にも明後日には相部屋メンバーが全員退院するらしく、1人部屋になれるとのこと。ラッキー。

入院2日目(手術当日)

昼からの手術のため、朝食なし。水も7時からダメ。

毛深い私は手術部位である膝を剃毛することになり、看護師さんに剃ってもらう。

毛に隠れててわからなかったが、意外ときれいな膝をしている。

1時間前に点滴開始。

そして手術の時間になると、点滴を引っ張って自ら歩いて手術室に入る。

医療ミス防止のため、名前と手術する足を言わされる。

手術室の中はひんやりしていて、色々な機械がある。全体的に緑色で「テレビで見た感じだな~」というのが正直な感想。

手術台に横になると、まずは、術後の膝の痛み止めの薬を入れる管を背中に通される。背中に注射したのは初めてだったけど、痛くはなかった。ただ、重い感じがする。

先生や看護師さんたちが不安を取り除くように色々話しかけてくれる。

・・・そしていよいよ、麻酔のマスク装着。

「今から眠りますね~」と言われた直後、不思議な化学薬品臭がして、3呼吸くらいで落ちる。

目が覚めると、手術前にした点滴と背中の管に加えて、膝の中の管(術後膝の中からの出血を絶えず吸引するらしい)、そして導尿カテーテルがついてた。

薬が効いてるせいか、膝の痛みはほぼ無いが、麻酔の影響でとにかく眠い…

家族に声をかけてもらい、1時間くらいでなんとか覚醒。

コロナ対策のため、意識がはっきり戻ったら家族はすぐ帰らないといけないらしい(さびしいなぁ)。

全身麻酔の影響か痛み止めの影響かわからないが、吐き気がすごい・・・

ただ、吐き気も1時間くらいで収まったので、家族に持ってきてもらった軽食を食べる。

朝食も昼食も食べてなかったのですっごくおいしく感じる。

背中の管から痛み止めの薬を入れてもらったが、吐き気が再来。

病院の夜ご飯が出されるが、吐き気で全く食べれず…その薬をやめたら吐き気が治る。

その痛み止めに吐き気の出る副作用はないとのことだったが、原因は何だったんだろう・・・

肝心の膝の痛みは、薬が効いているのかほぼ無痛。

ただ、点滴、背中、導尿カテーテル、膝の中の4つの管がとても不快。

導尿カテーテルは人生初だったが、予想通り気持ちが悪い…(痛いわけでは無いが…)。

4つの管が身体に刺さっており、また術後ということで身体も固定されており、寝返りは打てず、この日もほぼ一睡も出来ず(おじさんの激しいいびきのせいもあり…)。

入院3日目(地獄の一日・・・)

「早く管を外したい・・・」それしか頭になかった。

そして、その時はついに来た。

看護師さんが手際よく、膝、点滴、背中の管を外し、残るは・・・導尿カテーテル。

「んじゃ抜きまーす。口を開いててくださーい。」

と言われると、

「(うぎゃぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーーーーーー)」

激痛 of 激痛。正直この入院生活で最大の辛さだった。。。

ただ、晴れて4つの管から解放されて自由の身に。

自分でトイレに行けるのがこんなに素晴らしいことなのかと感動する。

ただ、排尿の際ちょっと痛い…

そして、排尿もクライマックスに差し掛かった時、あそこから「ププププ〜…」と気泡が。

とても不快な感覚だった…

排尿with気泡はこの後2回続いた。

一日を通して足の痛みはあまりなく、食用も旺盛(3食を誰よりも早く完食)。

そして、今日から1人部屋のため、とても快適。

夜もぐっすり…と思ったが、導尿カテーテルを抜かれた時の感覚が悪夢となって襲いかかり、あまり寝付けず…

そして、夜中から、徐々に膝の痛みが出てきた、いつになったら朝までぐっすり寝れるのやら…

入院4日目(PCを触れる喜び)

朝方は疼くように足が痛い(日中は痛くないんですよね)。

日中は一日ベッドで安静に過ごす。

化膿止めの点滴を8時間おきに打つ。点滴が多くなり腕が針の痕だらけ。

一日スマホとテレビを見るが、正直飽きる…

ただ、起き上がることもokとのことだったので、ベッドの上でPCを触る。

とっても快適。

明日からリハビリが始まるらしいが、この痛みでできるのか心配です。

夜は誰もいないので、安眠できると思ったが、全く寝付けず・・・

1人の病室ってなんか出そうじゃないですか?

少しでも音が鳴ると、「・・・ひゃっ」ってなる。

早く家で家族と一緒に寝たい。

入院5日目(リハビリ開始)

この日も明け方は足が疼くように痛い。

膝に当てているガーゼ交換の時に、術後初めて膝を見たが、膝が倍に腫れててびっくり\(◎o◎)/!

内側に内出血もあり、どす黒い…

入院後初めてシャワーを浴びれた。

浴室では危険なのでケンケンしないで下さい、と言われたが松葉杖なしでケンケン以外の移動方法が思いつかない…

捻り出した答えはツイスト。

でも、これはこれで危ないんじゃないか?

リハビリを開始した。初日なのでストレッチや太ももを鍛える軽めの筋トレ。

リハビリ後なぜか痛みがないように感じた(アドレナリンってやつか?)

相部屋に新入りが2人入ってきた。1人は県外から来たおじいちゃん。半月板をやっちゃったらしい。

もう1人は無愛想な中年おじさん。ずっとお菓子食べてる。

入刺6日目(新たな刺客)

新入り2人のいびきが想像以上で朝から死亡…

朝の回診で、状況は良いとのこと。

靭帯が骨にちゃんと定着するまでは3ヶ月くらいかかるそうなので、太ももの筋肉で足を上げるようにとのこと…難しそう。

ある看護師さん(看護師のボスみたいな風格のあるおばちゃん(母親くらいの年齢かな?))から「爽やかBOYだね」と言われ、チロチロ様子を見にくる。

ありがたいが恐怖を感じる。

そして、今日もう1人新入りが入ってきた。これで4人部屋に4人。

コロナ対策で人数制限してるのでは?という淡い期待も虚しく、満室御礼。

楽天のリュックを背負ったいい味出してるおじさん。

でも・・・こいつの夜の攻撃がエグかった…

ラジオを聴きながら寝ており、寝た後にイヤホンが抜けてしまったようで、一晩中「サーーーーーーー…」というホワイトノイズ…

明日からは隣の病院に転院してくださいと言われた(手術後安定している人はみんなそうなるらしい)。

痛みは相変わらず夜から朝にかけてあるが、痛み止めは飲まなかった。

薬は相変わらず化膿止めのみ。

リハビリはまだ軽く足を上げたり柔軟したり。ずっとベッドにいるよりは身体動かしてた方が楽しい。

入院7日目(転院~新たなる大地へ~)

シャワーを浴びて、隣の敷地の病院に転院した。

新しい。綺麗。でも、やっぱり4人部屋満室。

痛みは相変わらず深夜から朝にかけて内側が痛いが、痛み止めを飲むほどでもなかった。

化膿止めの飲み薬は今日で終わり。

リハビリは昨日と同じメニュー。

検査でレントゲンとMRIをとった。

MRIを取るときに渡された、使い捨て耳栓をGETすることに成功。

震えるほど嬉しかった。

これでもしかして寝れるかもしれない…

入院8日目(退院日決定)

「先生、今週末に退院したいです」

「いいですよ。」

退院決定おめでとう。結構あっさり退院させてくれるもんだねこれ。

同時に診断書の依頼も完了。

退院日が決まりテンション爆上がり。

シャワーを浴びる。そして、お昼ごはんは大好きなカレー。

今日は人生で一番いい日なのかもしれない。

リハビリは流石に筋肉痛がきてしんどくなってきた(内容はいつもと同じ)。

1人退院して3人部屋になった。

昨日もらった耳栓が、かなりいい感じに使えて、ちょっと寝れた。

今日からは飲み薬もなし。

痛みは相変わらず朝にあるけど痛み止めは飲まず。

あと2日…あと2日頑張ればゴールだ…

入院9日目(寝返り打っていいんかーい)

いびきにもだんだん慣れて眠れるようになった。

今まで、寝返りをうっちゃダメだと思ってたが、うってもいいことが判明(こんなに腰を痛めて耐えたのに…)。

今日から添え木を外して、装具をつけるらしいので、さらに横向き体制を取りやすくなるらしい。

夜はさらにぐっすり寝れそう。

回診の時に、膝に溜まってる血を抜いてもらった。

膝崩れで血が溜まったことはこれまで何回もあったので、この処置が結構痛いことを知ってた(この処置をする時に、「プンク」と先生が言うことも(注射器のこと??))

血を抜くのは痛いが、抜いた後はとっっってもスッキリする。便秘解消くらいスッキリする(なったことないけど)。

その後は傷口の縫い目の処置をした。少し痛かったのと、何をされてるのか見るのがちょっと怖かったのとで、実際何をしてるのかはわからず(感覚的には、膝のホッチキスの針を抜いてた?糸をハサミで切ってた?)

いずれにせよチクチク痛い…。

その後、添え木を外して装具を装着。

90°まで膝が曲げれるようになった。ずっと固定されてたせいかぎこちない。

でも、添え木が結構重かったので、開放感。

リハビリはいつものメニュー。

膝を曲げる練習として、強制的にゆっくり膝を曲げる機械を取り付けられて1時間延々と90°屈伸。

曲がってる時は痛く無いが、伸ばす時が痛い。

…明日は退院だーーーーー!!!!!!ひゃっほーーーーーい。

入院10日目(退院!)

ついに来た。

退院。

いつもより世界が明るく見える。

いつもよりも空気が美味しく感じる。

いつもよりも人に優しくできる気がする。

朝6時に採血と、昨日やった足強制的動作機械をやった。

9時過ぎに家族が迎えに来て帰宅

辛かったけど、頑張った自分偉い。。。

そして、何より入院期間中に子ども二人を見ててくれた嫁に感謝。

毎週通院は必要らしいので、これからも頑張ります。

さいごに

入院中に書き連ねた内容をほぼそのまま転記し、ブログに書きましたが、いびきに悩まされたという内容がほとんどですねw

入院は思った以上に大変でした。。。

十分に事前対策をしておくことを強くお勧めします。

これから手術を受ける方で、質問等があればお気軽に^^