【ベース弦分析⑤】D’Addario EXL165TP Nickel Wound Bass(45~105)

2021年11月13日

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はじめに

みなさんこんにちは。Tepoです。

今回もベース弦の周波数特性分析をやってみたいと思います。

  • 【ベース弦分析①】WARWICK RED LABEL 4-STRINGS MEDIUM Nickelはこちら
  • 【ベース弦分析②】ERNIE BALL Hybrid Slinky Bassはこちら
  • 【ベース弦分析③】DR MR-45 HI-BEAM Stainless Mediumはこちら
  • 【ベース弦分析④】Richard Cocco RC4G N BASS STRINGS NICKEL ROUND WOUNDはこちら

もう5回目なんですね。あと一つくらいやったらまとめの記事を改めて作ろうと思います!

さて、今回はどのような結果になるのでしょうか。

さっそく測定してみたいと思います。

測定条件

測定条件は下記で統一しています。

  • 弦を張ってから1,4,7日後に測定(張った日を0日として計算)
  • 各弦のゲージは045~105で統一
  • フレットの特性や私の握力のばらつき等を極力排除するため、3弦の開放弦の音で測定
  • 指弾き、ピック弾き、サムピングおよびプルで録音して測定

なお、周波数特性については、こちらの記事でも用いた自作周波数解析プログラムを用いて行います。

また、使用機材は下記の通りです。

  • ベース:Amaze ASM 4弦 (ESP)
  • ピック:PR1-BKH(SolidBond)
  • シールド:LC01-SA BLACK(CANARE)
  • オーディオインターフェース:UR22mkII(STEINBERG)

使用弦(D’Addario EXL165TP Nickel Wound Bass(45~105))

今回は、D’Addario EXL165TP Nickel Wound Bass(45~105)の測定を行いました。

ハイ出ましたダダリオ。

これもどこの楽器屋さんにも置いてある超メージャーな弦です。

昔NHKの子供向け英語番組でダリオというおじさんが出ておりまして、子供のころなんて英語=アメリカ!くらいの頭しかなかったので「ダリオ=アメリカ」という方程式ができておりました。

そのせいで「ダダリオ ≒ ダリオ = アメリカ人」と思い込み、ダダリオのイケイケのパッケージも相まってアメリカのメーカだとこのブログを書くまで思っていました。

メーカーのHP(こちら)を見たのですが、イタリアなんですね。。。(というか↑のダリオ(戸田ダリオさん(wiki))もお母さまがイタリア人らしいです)

「ダリオ = イタリア」の公式を覚えました!

前回のリチャードココもイタリアメーカでしたが、弦はイタリアが本場なのでしょうか。

イタリアといえばオペラ、オペラといえばオーケストラなので弦産業が発展したんでしょうか。

(調べたら、やはりバイオリン弦なども作っているようです)

弦を使用しているミュージシャンは納浩一さんや坂本竜太さん等私も大好きなベーシストばかりです。

弦の素材

ニッケル

弦のタイプ

ラウンドワウンド

弦の感触

柔らかいです

周波数特性測定

ピック弾き

まずは1日目と7日目のピック弾きを比較してみましょう。

実際の音はこんな感じです

1日目(ピック)
7日目(ピック)

次にこれらの音の周波数分析を行った図を見てみましょう。 (上図:1日目(ピック弾き)、下図:7日目(ピック弾き))

この図の見方は横軸が時間、縦軸が周波数そして描かれている色がある時刻における特定の周波数の強さを表しています。

カラースケールの通り、黄色に近いほどその周波数を多く含んでおり青に近いほどその周波数を含んでいないことを示します。

両図とも、基本周波数である55Hzが強く出ています。

また、110Hz、220Hz・・・の倍音が含まれています。

1日目と7日目であまり差がありません。つまり劣化には強そうです。

2倍音が強く出ますが、その他の倍音は極端に出ないシンプルな特性です。

指弾き

次に指弾きについてみてみましょう。

1日目(指弾き)
7日目(指弾き)

そして周波数解析結果は下記のとおりです。(上図:1日目(指弾き)、下図:7日目(指弾き))

1日目に4倍音(220Hz)が出ていますが、そのほかは1日目と7日目で大きな変化はありません。

それにしても、基本周波数から倍音にかけて徐々に減衰するきれいな特性ですね。

スラップ弾き(サムピング)

次にスラップ弾き(サムピング)についてみてみましょう。

1日目(サムピング)
7日目(サムピング)

そして周波数解析結果は下記のとおりです。

指の時と同様4倍音以外はあまり差はありません。

どの奏法も、劣化しにくい安定的な特性です。

スラップ弾き(プル)

次にスラップ弾き(プル)についてみてみましょう。

1日目
7日目

そして周波数解析結果は下記のとおりです。

500~1000Hzにかけて若干7日目で減衰しますが、大きな差はありません。

非常に安定感があります。

演奏動画

まとめ

今回は、D’Addario EXL165TP Nickel Wound Bass(45~105)の分析を行いました。

「いい弦」の定義は人それぞれだと思います。

音がいい。弾き心地が良い。安い。そして時間による劣化が生じない、すなわち安定性。

この弦はまさに時間変化の安定性が抜群という印象がありました。

ベース弦は値段が高いので、劣化しにくく長く使えるっていうのは大事ですよね。

今回で5回目の測定となりました。

次回は、エリクサーについて測定結果を記載したいと思います。

そして、次回評価後は各減の特性比較を行う予定ですのでお楽しみに。