【ベース弦分析②】ERNIE BALL Hybrid Slinky Bass(045~105)

2021年10月20日

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はじめに

みなさんこんにちは。Tepoです。

前回のWarwick red labelに引き続き、ベース弦の周波数特性分析をやってみたいと思います。(前回の記事はこちら

さっそく測定してみたいと思います。

測定条件

測定条件は下記で統一しています。

  • 弦を張ってから1,4,7日後に測定(張った日を0日として計算)
  • 各弦のゲージは045~105で統一
  • フレットの特性や私の握力のばらつき等を極力排除するため、3弦の開放弦の音で測定
  • 指弾き、ピック弾き、サムピングおよびプルで録音して測定

なお、周波数特性については、こちらの記事でも用いた自作周波数解析プログラムを用いて行います。

また、使用機材は下記の通りです。

  • ベース:Amaze ASM 4弦 (ESP)
  • ピック:PR1-BKH(SolidBond)
  • シールド:LC01-SA BLACK(CANARE)
  • オーディオインターフェース:UR22mkII(STEINBERG)

使用弦(ERNIE BALL Hybrid Slinky Bass(045~105))

シリーズ初回の今回は、ERNIE BALL Hybrid Slinky Bass(045~105)の測定を行いました。

どこの楽器屋さんでも間違いなく置いてある超どメジャーな弦です。

弦の素材

ニッケル

弦のタイプ

ラウンドワウンド

弦の感触

一般的なラウンドワウンドのざらざら感がありますが、これと言って大きな特徴はなし。

スズ・メッキ・ヘックス・スティール・コア(六角形をした芯線)にニッケル・メッキ・スティール・ワイアーを巻いたニッケル・ワウンド・ベース弦は、南カリフォルニアにある美しいコーチェラ・バレーでフレッシュで最高品質の原料を使用し、製造しています。(メーカHPより抜粋

六角形のスズを芯線としてニッケルが巻いてある構造なんですね。

コーチェラ・バレーって知らなかったんですが、コーチェラ・フェスティバルというアメリカ3大ロックフェスティバルの一つが開催されているところなんですね。

過去の様子がこちらに掲載されてますが、すごいですね!モスラみたいなやつがいますね。

私が住む宮城でも荒吐ロックフェスティバルが開催されているので、勝手に親近感です。

ちなみに、アメリア3大ロックフェスはカリフォルニア州のコーチェラ・バレーと、テネシー州のボナルー、イリノイ州のロラパルーザ(Lollapalooza)だそうです。

「Lollapalooza」といえば、漫画のはじめの一歩で確か一歩と千堂が・・・これ以上はやめときましょう。

周波数特性測定

ピック弾き

まずは1日目と7日目のピック弾きを比較してみましょう。

実際の音はこんな感じです(上:1日目、下:7日目)

1日目(ピック)
1日目(ピック)

次にこれらの音の周波数分析を行った図を見てみましょう。

この図の見方は横軸が時間、縦軸が周波数そして描かれている色がある時刻における特定の周波数の強さを表しています。

カラースケールの通り、黄色に近いほどその周波数を多く含んでおり青に近いほどその周波数を含んでいないことを示します。

両図とも、基本周波数である55Hzが強く出ています。

また、110Hz、220Hz・・・の倍音が含まれています。

ピック弾きついては下記のことが言えそうです。

  • 1日目よりも7日目の方が4倍音(220Hz)が多い(時間経過と共に増大(徐々に色が濃くなっている)が確認できます)
  • 1日目よりも7日目の方が’700Hz付近の倍音が少ない(時間経過と共に減衰(徐々に線が消えていく)が確認できます)

7日目のほうが4倍音成分が多いというのは驚きです。

700Hz以上の高音倍音を見ると、1日目にかなり多く出ていることがわかります。

この弦はかなり元気だなという印象があったので、それはこれが影響しているのだと推察されます。

指弾き

次に指弾きについてみてみましょう。

音はこんな感じです。

1日目(指弾き)
7日目(指弾き)

そして周波数解析結果は下記のとおりです。

7日目はやはり500Hz以上の倍音が落ちてますね。

スラップ弾き(サムピング)

次にスラップ弾き(サムピング)についてみてみましょう。

音はこんな感じです。

1日目(サムピング)
7日目(サムピング)

そして周波数解析結果は下記のとおりです。

1000Hz以上が7日目以降スコッと落ちてます。

スラップ弾き(プル)

次にスラップ弾き(プル)についてみてみましょう。

音はこんな感じです。

1日目(サムピング)
7日目(サムピング)

そして周波数解析結果は下記のとおりです。

500Hz以上に差が見られます。

演奏動画

まとめ

今回は、ERNIE BALL Hybrid Slinky Bass(045~105)の分析を行いました。

この弦は元気がいいとよく言われますが、その理由が周波数上見て取れました。

また、全体的にこの弦は1日目と7日目の周波数特性差がそこまで大きくない、つまりあまり劣化しないこともわかりました。

ベース弦は値段が高いので耐久性も大事ですよね。。。

今後も様々な弦の周波数分析を行っていきたいと思いますので、是非ご覧ください。

ひとしきり分析したら各弦の比較をしてみたいと思います。